夢遊
こたきひろし

夢の中であそんでいた

筏を組んで川に浮かべた
筏に乗ったら流されてしまった

流されて
そして筏ごと滝つぼに落ちてしまった

なんて夢だ

そんな夢だから
巻き戻してやった

自分の思い通りにならない夢なんて
見るだけの価値なかった

ふりだしに戻してやった

今度はイカス女があらわれた

思いだした
俺は性的欲求不満だったのだ

イカス女は直ぐに着ていたイカス衣装を脱ぎ捨ててくれて
一糸まとわぬ姿になってくれた

面倒なプロセスははぶいてくれた
愛情なんて重たいものは求めてこなかった

いかにも夢らしい展開だったのに
いざホンバンと言うところで
イカス女は消えてなくなった

俺ははからずも
無精していた


自由詩 夢遊 Copyright こたきひろし 2021-06-29 07:23:18
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