夢遊
こたきひろし
夢の中であそんでいた
筏を組んで川に浮かべた
筏に乗ったら流されてしまった
流されて
そして筏ごと滝つぼに落ちてしまった
なんて夢だ
そんな夢だから
巻き戻してやった
自分の思い通りにならない夢なんて
見るだけの価値なかった
ふりだしに戻してやった
今度はイカス女があらわれた
思いだした
俺は性的欲求不満だったのだ
イカス女は直ぐに着ていたイカス衣装を脱ぎ捨ててくれて
一糸まとわぬ姿になってくれた
面倒なプロセスははぶいてくれた
愛情なんて重たいものは求めてこなかった
いかにも夢らしい展開だったのに
いざホンバンと言うところで
イカス女は消えてなくなった
俺ははからずも
無精していた