夜の変拍子
梅昆布茶

なんらかの収束あるいは
静かな夜の変拍子

子供達は混沌の外縁でガラス玉と戯れ
老人はじぶんの黒檀の棺を磨き上げる

トロル達は住みなれた谷をはなれ
いつか丘をこえて緑の祭壇にたどり着く

鳥たちはねぐらにかえり
繰り返される夢の支度をはじめる

セブンイレブンで肉饅買い忘れて彼女に責められた日
ぼくが雲散霧消する前にやり残したことはなにもなかった

死んだこんぴゅーたあがゆいごんを残してゆくが
だれもぼくのゆいごんを察知してくれないのです

あいを発動してkoiを卒業して
結局ものごとはマイナス方向にゆきませんでした

微分方程式の明日はぼくの想像力の
延長にはなくて
僕のリペアーキットは
缶チューハイとYO-YOMAのチェロなのです




















自由詩 夜の変拍子 Copyright 梅昆布茶 2021-06-28 20:05:50
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