季節の快楽
ひだかたけし

あじさいの
花房揺れる
梅雨の入り

時の静謐
心の寂寥
相携え

うっとり
薮に
踏み込めば

赤々と滴る
薔薇の花

此処にも
季節の快楽
眩めいて

佇む己
何故とは問わず










自由詩 季節の快楽 Copyright ひだかたけし 2021-06-26 20:59:04
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