CUPNOODLE
こたきひろし

むしょうにCUPNOODLE食べたくなって、仕事終わってクルマで帰宅途中にコンビニに立ち寄った。
空いた店に入ると、CUPNOODLE一つだけ買った。直ぐに封を破いて蓋を開けた。そして店内備え付けの魔法瓶からお湯を注ぐ。
それをこぼさないように注意払いながら駐車場のクルマに戻り三分ほどしてから食べた。
真っ直ぐ家に帰れば嫁がいつも通り夕食作り待ってくれている筈だ。
CUPNOODLE食べた事は内緒にしていつも通り夕食を美味そうに食べるつもりだ。それくらいのやさしさは心得ている。
食べ終わったCUPNOODLEの残骸はコンビニのごみ箱に捨てた。
クルマに乗ってエンジンかけた。駐車場出てふたたび家路を走る。
夕暮れの市街地は冬の匂いが濃厚に立ち込めていた。


自由詩 CUPNOODLE Copyright こたきひろし 2021-06-25 04:51:00
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