ゆけたのなら
クーヘン


白鯨ゆく遥かな青天を

僕もゆけたなら

四肢の折り目を開き

やっと、やっとの夏の日を

僕もゆけたなら

平泳ぎの一掻き、一蹴り

果てしなく自由に

生まれたままの姿、形

汚れなき陰茎をぶらんと揺らし

僕もゆけたなら

どこへゆくのかは知らずとも

白鯨ゆく遥かな青天を

僕もゆけたなら

ゆけたのなら




自由詩 ゆけたのなら Copyright クーヘン 2021-06-21 19:38:29
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