ピース
花林

カケラを探していく
旅のような、、

最後
パズルが完成するような、、
そんな気がする

いびつな形のピースは
少し意地悪で

わかりにくい所で
私を待っている

辛い事があるたびに
見つけた分のピースを
抱きしめて

気持ちをおさえてきた

でも
もう限界で
はち切れそうで
今にも飛び出しそうで

わたしはいつか
そうなってしまわないか
不安だ

その不安から
逃げるように
またピースを
探していた

ピースを探すために
生きているのか

生きたいから
ピースを探しているのか

わけがわからなくなってきた

どっちが手段で
どっちが目的なんだろう、、

私の中で
何かが音をたてた
気がした

そんな微量な音さえ
わたしの微細な神経は
ききもらさなかった

それに悦を感じつつも
なんだか切なかった


自由詩 ピース Copyright 花林 2021-06-18 08:01:22
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