故郷の部屋で
番田
僕は見ていたのだ
でも 遠い街を
部屋で かつて 子供の頃に見ていた
おぼろげな景色として見ていたのかもしれない
僕自身であることで感じていたのだ
僕の昔耳にしていた音楽のように
何も存在しない でも 部屋の中で
僕は忘れられていたのではないかと思うのだ
思っていたものとは異なるものとして きっと
窓の向こうで奏でられている
夜の都会の音楽のように
自由詩
故郷の部屋で
Copyright
番田
2021-06-18 01:39:56
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