この夜に漂う
花林
わたし
ひとり
この夜に漂う、、
風が心地よい
全てを無くして全てを得た
宝石のようなキミは
誰かのひと
届かぬ想いを
満月が照らす
いつぞやの悲しみを
いつぞやの喜びが
溶かしていく
秘密めいた遊びは
いつからか本物に
なっていき
私は惑い惑わさされた
それでも
すくっと立っていられるのは
あの夜の静寂を知っているから
知ってしまうことに
意味があるのかわからないが
とにかく
わたしなりの解釈で
解する他ない
それだけが救い
いやそれだけに救い
自由詩
この夜に漂う
Copyright
花林
2021-06-15 05:06:07