Everyday trip
番田 

ぼんやりと川を見ている
今は 遠くのものとして 目の奥に
なにもない思いで そして
何もない景色の でも 目に見ている


ぼんやりと木を枝葉として捉えている
一本を 見ては
二本を 手に取るようにして
三本を 音楽として耳を傾けている


ぼんやりと海の存在を忘れている
日々 何かを追いかけては
通り過ぎる魚に目を閉じている
心臓の鼓動に耳を傾けている



自由詩 Everyday trip Copyright 番田  2021-06-09 01:32:45
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