嫉妬
こたきひろし

若い頃はよくおんなに一目惚れした
俺はとびきりのいい女より
少しかたむいてるくらいのおんなの方が好きだ

大柄より小柄が好きで
要約すると
母親ににているおんなが好きだ

顔や姿ではなくて雰囲気好きだ
母親の匂い
母親の陰り
母親の乳房

恥部

子供の頃
母親と一緒に風呂へ入ると
悟られないように
盗みみたものだ


寝た時は俺を挟んで
母親と父親と
三人で川の字になって寝た筈なのに
たまに川の字か避けられていた

俺はませていたのか
夜中に眼を覚まして
両親が裸で絡みあいなから
してるのは
知っていた

何だか父親に母親を取られたようで
少なからずヤキモチ焼いたものだ


自由詩 嫉妬 Copyright こたきひろし 2021-05-29 07:38:18
notebook Home 戻る