もぐらの矜持
山下ヤモリ

あの別れからどれくらい掘り進んできたのだろう
爪の谷間は地平線
地平線に暮れた太陽はあなた
汚れた手はそこで拭かない

悲しみを拭くのは汚れちまった身体でいい


自由詩 もぐらの矜持 Copyright 山下ヤモリ 2021-05-26 14:24:04
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