佇み
静
頭の中で過去色の鐘の音が鳴る
腕の内で君が教えてくれた響き
二度と味わえない若さの季節
隣り合う心臓が熔けて震えた
置場所が無いことすら知らない
街の光を求めたさ迷う痛み
呪わなければ報われなかった
呪ったところで救われなかった
時間を流しながら止めること
逃げだしたことも気づけなくて
ありたい姿に焼き尽くされた
影は今も澱みを産み続けて
自由詩
佇み
Copyright
静
2021-05-26 00:20:43