見える 私 何か
Giovanni
見える 私 何か
乳褐色の空
怨恨と
怒声に満ちた
僕達の終の寝床
叩く 私 何か
たたく たたく
たたたくはたたく
たははくはたはく
噛み切るように絶望のように
唸る 私 何か
愛しても愛しても
石ころ一つ残りはしない
諦めるるる 諦めぬぬぬ
ぐるると回る輪廻の剣舞
生きる 私 何か
もうすぐ行かなくては
人は誰しも行くものだから
燐華する火花で 散華する閃光で
固めるのだ お前の命を
自由詩
見える 私 何か
Copyright
Giovanni
2021-05-21 16:40:12