落日のソンネ
Giovanni
日が照りつける
影法師が伸びる
足が自然と進む
古代の夢が息む
みかん畑の果てに
ゆらゆら震えて
沈んでゆく
日の光を見た
あんなに優しかったのに
あんなに大切だったのに
何故 帰れないのだろう
耳の裏がぞわっとして
確かに歩きたくなくなった
歩いていきたくなくなった
自由詩
落日のソンネ
Copyright
Giovanni
2021-05-20 19:59:26