えくぼ
梅昆布茶


そこの誰でもが背びれや尾びれをもっている
幼年時さかなだっただけなのだけれどね

そこの誰でもが哀しみを抱いている
それは
すでに干物になるまで
のこるのものかもしれないんだが

でもそれはそれで人生の大切な
標本でも言葉でもない無色の枯葉なんだ

この世界の理由のたいはんは
結局ものごとはマイナス方向にゆきませんでした

主張しない哀しみがだいすきで
肯定的なまいなーなそれでもちっちゃなえくぼ





自由詩 えくぼ Copyright 梅昆布茶 2021-05-18 00:08:43
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