sonnet
おぼろん

永遠という言葉を求めて、永久という言葉を求めて、
君はどこをさ迷う?
地球の砂漠? 火星の大地? それとも水星?
無限は何のよりどころにもならない。

一つだけ落ちてきた言葉を受け止めて、
君はそれを素数のように分解する、
答えなどどこにもないのだと知りながら。
答えとは、新たな問いの始まりなのだと知りながら。

まるで、死者や亡霊を弔うかのように、
悲しみと慈しみに似た雨は降る、
君の頬に、君の額に、君の瞼に、そして君の唇に。

君は、その終わりなき果てしない旅路の果てに、
いったい何を見たのだろうか? 何を見るのだろうか?
求めているものはたった一つ、いやたった一人なのだと気づくために。


自由詩 sonnet Copyright おぼろん 2021-04-20 03:55:39
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