対の羽
そらの珊瑚
春の約束
永遠に叶わない約束
散るときを知って
失墜しながらそれでも
対の自分をさがす
さがし逢えたら手を繋ぐよ
ひとのまばたきより短い時間を使って
もしも一対になれたら
空へはばたかせるよ
風との約束
今年も果たせなくて
花びらで埋まった白い道を
歩き始めたばかりの小さな足裏が踏んでいく
その頭に偶然着地したひとひらを載せて
奇跡のような日常茶飯事
自由詩
対の羽
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そらの珊瑚
2021-04-17 13:28:56
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