宝石の星にて
道草次郎

さかなでした
嘗てわれわれは
暗やみでひしと絡みあう一対の魚でした

今では
そのさかなをたべて暮らします

はい
時が経てば
青天井の惑星というわけです

分かっています
洞窟の奥の
あの猥褻な準星は
そのまま放浪させておきましょう

あなたたちは
まるで矮性の棕櫚の様ですな

所でリゲルが
歌うたう翡翠というのは本当でしょうか

あぁ
チタンの雨があがっても
きっと
ソルの光源は霞む筈です


自由詩 宝石の星にて Copyright 道草次郎 2021-04-15 16:03:34
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