夢魔
ひだかたけし

五本の石柱がたっていた
ねっとりとしたモスグリーンの水に浸され

洪水の街を泳ぐ人達
徘徊していた裸の老女は何処へ行ったのだろう?

目覚めて闇が迫って来る
自分という感覚が死んでいく

追いかけても、追いかけても

属する場所はとっくに失われ











自由詩 夢魔 Copyright ひだかたけし 2021-04-08 19:48:53
notebook Home 戻る