自称画家 伴久士「私の絵画論」
花形新次

絵画というのは
色彩の芸術だ
パッと見て
美しいと思えたら
何が書かれていようが
関係ない
何も書かれてなくていい
色の組み合わせさえあれば
時代背景や画家の人生から
理屈をこねくり回して
意味付けしようとしても
インテリアとして
部屋に飾りたいと思われないような
絵はその程度の価値しかない
と俺は思う

でも色彩って
やっぱりセンスなんだよね
凡人ではゴッホやマティスやシャガールの
色彩感覚って真似出来ないんだ
大体パレット上で
どうすりゃいいか迷ってしまう
キャンバスまで
たどり着かないんだ

それで
あー、こんな色じゃないんだけどなあ
と思いながらも妥協した結果
駄作が山積みになって行くことになる



自由詩 自称画家 伴久士「私の絵画論」 Copyright 花形新次 2021-04-07 00:49:12
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