鏡に向けての檄文
六九郎
他人がお前に関して言ったり書いたりしたこと
それを通して自分を知ろうとするお前
そこに最大の過ちがある
自分で書いたことをもって自分を知ろうとせよ
自分は外部に存在するのではないことを忘れるな
他者の鏡に映っているお前はただの虚像でしかない
いくら見つめても実像など結ばない
お前自身が外界を映す鏡なのだ
お前がすべてを映すのだ
お前の鏡が世界の本当の姿を映すのだ
自由詩
鏡に向けての檄文
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六九郎
2021-03-21 09:54:47