地獄の遠近街
道草次郎
硝子で以て光はウインクを、
睡魔の指が詩をしめ出すうすぼらけ。
人は、
ゆえなく等価交換の温泉に浸かる猿である。
雪渓に紅白のクレーン車かぶさる
遠近法の、
魔法街に棲んで久しい我。
自由詩
地獄の遠近街
Copyright
道草次郎
2021-03-18 08:32:33
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