雨のダブリン
ひだかたけし
雨のダブリンは
まるで揺らめく炎のよう
遠い汽笛が木霊して
アスファルトを静かに濡らしてゆく
(そのとき碧い目をした少年は
白い息を吐きながら
雨降る外をいつまでも
いつまでも眺めている)
ダブリンに雨は降る
ダブリンに雨が降る
世界を濡らし
まるで揺らめく炎のように
すべて静けさのうちに赦しながら
自由詩
雨のダブリン
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ひだかたけし
2021-03-16 19:22:20
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