木登り
短角牛

少し高めの なるべく太い枝に飛びついて

ぶら下りながら 木の幹を歩き上がり

背面飛びで足元から滑り込むように あの枝に座り込む

もうひとつ上に行けるかな 立ち上がり 

手をかけ 足をかけ

登るほどに細くなる幹枝に体を預けて

高いところまできた満足感

風が吹いて 枝葉がざわめいて

滑り台の踊り場 かすかな心細さ

眺め下ろした公園は 

その時 私の世界



自由詩 木登り Copyright 短角牛 2021-03-12 23:31:56
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