覆水盆に返らず
六九郎
今日まであっという間だった気がする
母なる大地を旅立ってから
長い道のりを長いあいだかけて歩いてきた
海を渡り
西部を目指し
石油を掘り出した
進出し
征服し
理解し
制御し
利用した
私が前に進むにつれ
世界は少しずつ多様性を失っていくようだ
原子力を利用し
宇宙を目指し
遺伝子を操作した
私の想像力には果てがない
旺盛なフロンティアスピリットも衰えない
何度失敗しようがやってみよう
私は神の高みを目指す
この道はどこへ続くのか
新たなフロンティアか
それとも旅の終わりだろうか
私は引き返さない
このまま行けるところまで行くつもりだ
そこから何が見えるのか
見てみたいから