セピア色
夏川ゆう

思い出すことは出来ても
その過去に戻れない

セピア色した思い出の数々
その場所の匂いや雰囲気が
私に強く伝わってくる

撮った写真は時間が経てば
どうしても色褪せてしまう

嫌な記憶ほど
鮮明に覚えている
それで苦しむこともある

古びて見えるセピア色の世界

西日が当たる
時間帯に似ている
古びたような世界に見える

セピア色の街を歩く夢を観た
懐かしさいっぱいの大通り


自由詩 セピア色 Copyright 夏川ゆう 2021-03-06 05:55:34
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