つまらない物語りを懐かしい親愛なる君へ
足立らどみ

つまらない物語りを懐かしい親愛なる君へ

村が危機のとき
残り日数わずか
偶然のルーンは
動き出している
金のことにしか
興味をしめせぬ
亡者はいらない
それでいいんだ
つまらない物語
後世の人は笑う
のらくろの深淵
例えば彼の後頭
帳尻が合ったと
いかれた呪術者は
犠牲となって
デフォルトデスカ
繰り返しの技法
逆行する歴史
組み直された人
入れ替わったi A
アタシトラドミ
さまざまな感情は
意味を失いました
でも大丈夫だよね
春はもう卒業
次のステージは
いつも廃屋だし
オタクの君には
つきあえないし
何年も前から
やはり同じか
孤独の道場
さようなら
さようなら
さようなら


2021年1月10日


自由詩 つまらない物語りを懐かしい親愛なる君へ Copyright 足立らどみ 2021-03-04 05:27:14
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