鬼の踊り
板谷みきょう

作り物の三味線で薄ぺらだな じょんがら節を叩き奏でる
あばらの浮き出た痩せぎすの 体から赤い褌 いのちの証

飛び跳ねる のた打ち回り くるくるくるくるくる狂う
縮こまる 這いずり回り どろどろおどろおどろ踊ろ

生き死に まやかし 誤魔化し 脅かし
鬼蛇 鬼蛇 鬼蛇 鬼蛇 幻の鬼踊り
鬼蛇 鬼蛇 鬼蛇 鬼蛇 幻の鬼踊る

尖った先が散らばって 見ている辺りに 地獄絵巻拡がる
ガラス細工の両膝で 問い掛ける 迸るいのちの暮らし
境界線の内と外 別けた中 言葉の要らない体がうねる
憤りも笑い悲しみも 喜びも 日常を破り犯してく

飛び跳ねる のた打ち回り くるくるくるくるくる狂う
縮こまる 這いずり回り どろどろおどろおどろ踊ろ

生き死に まやかし 誤魔化し 脅かし
生き死に まやかし 誤魔化し 脅かし
鬼蛇 鬼蛇 鬼蛇 鬼蛇 幻の鬼踊り
鬼蛇 鬼蛇 鬼蛇 鬼蛇 幻の鬼踊り
鬼蛇 鬼蛇 鬼蛇 鬼蛇 幻の鬼踊る

ギリヤーク尼ケ崎氏を題材に今金町のフォークシンガー
阿知波一道氏とお互いに作り合った唄。
※ https://www.youtube.com/watch?v=NI4ram6cmCk

因みに阿知波一道氏が作った歌は「踊ってよギリヤークさん」
※ https://www.youtube.com/watch?v=0YrWsoQAchA


自由詩 鬼の踊り Copyright 板谷みきょう 2021-03-02 23:17:18
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
弾き語る歌(うた)の詩(うた)