よじれた楽しみ
りゅうさん

朝、突然ぷつっと途切れるように
パソの操作がわからない

想像してみてください
僕が逝ってしまったらと

君はいねいね言うけれど
今朝、僕がいなきゃ困るでしょう

おお、そんな脅しなんてつもりは
そう言えば脅しになってしまい

コーヒーを持ったマグカップを
するっと取りこぼし倒れこむ

そんな姿を想像し
慌てふためく君らの顔を

思いながらほくそ笑む
僕の意地悪な楽しみ

しかしそれも言い続けて十余年
僕は狼少年か

はたまたピノキオか
そんな事いざ知らね

僕はジャックと豆の木が好きでした。




自由詩 よじれた楽しみ Copyright りゅうさん 2021-02-18 06:19:48
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