ボール投げ
道草次郎

ひたすら壁にむかって投げ続けた
ひとりだった
みんな学校へ行っていた
じぶんのふるさとをこうして
時々
思い出す事がある

電車が通ると夏草がゆれた

およそ色んなものが
おもえば
透明にかなしかった


自由詩 ボール投げ Copyright 道草次郎 2021-02-11 07:03:34
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