一行詩
道草次郎

「メタモルフォーゼ」

虹翻って、音楽。


「砂埃と漂白」

短距離走、すな わち校庭のブリーチ。


「シチュエーション」

引き潮、はだし、見つめ合う、空踏むサンダルよっつ、否みっつ、波間に。


「移動」

ノブに手、星海。


「幻視」

波、蛍草群れ咲く一面の思念。


「記憶」

河床の舌、模写された胞子の解剖医。


「茶屋」

未明の暖簾、満足の主人。






自由詩 一行詩 Copyright 道草次郎 2021-02-11 01:00:41
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