孤独の成り立ち.二
瑠王
空虚が扉を叩くので
愚かにも私はまた、
鍵を開いてしまうのです
生まれたての悪魔は
私の恋人達を連れ去っていきます
暫く経てば私を忘れて
皆幸せに暮らすのでしょう
(きっともうすぐ春なのです)
誰もいなくなった部屋に
いろのない言葉で描き殴った自画像を飾る
残されたのは、
殺意をなくした銃ひとつ
それと
いっぽんの赤い髪
自由詩
孤独の成り立ち.二
Copyright
瑠王
2021-01-31 23:18:21