轍
ひだかたけし
鮮やかな轍を残しつつ
決して姿を現さぬもの
底に沈んだ泥団を
清められた手で掬い上げ
透過する心の底
遥か彼方の源頭に
耳鳴り繁く接続する
見えないものと見えるもの
貫き生きる思考体
意識の渦を抜け出して
未知未来から到来する
自由詩
轍
Copyright
ひだかたけし
2021-01-23 19:03:39
縦