幻視くらげ
ひだかたけし
目を瞑ると
さっと広がる
闇のなか
光の気の熱の子が
くらげのように
浮遊する
泡立つ
暗い意識のなか
触手を伸ばしたり
縮めたり
反発したり
共鳴したり
それは忙しい
流動体
共時性の光の渦
浮遊しながら
明滅させ
闇のなかを
ひたすらに
ただひたすらに
泳いで行く
自由詩
幻視くらげ
Copyright
ひだかたけし
2021-01-18 22:35:49
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