日常のリハーサル
asagohan
漁港にひしめいた
マストが
祝祭のように
日常を震わせる。
青年は老人に
釣った魚は逃がすと言った。
地球の重さを
変えたくないから。
団地に干された
数百のお布団から
立てられてきた
寝息。
小型犬は唸り
リードは引かれた。
あの犬は
あの首輪を愛している。
誰もいない
球場に響いた
名前は
日常のリハーサル。
自由詩
日常のリハーサル
Copyright
asagohan
2021-01-17 21:15:32
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