星の船
道草次郎

船べりから身を乗り出した声帯は
のりしろを喪くした

カーペットにくっついた星屑
コロコロで綺麗にしたら
見たこともない骨片が紛れていた

とり散らかっていても
六芒星を宙に描く

原っぱをあやせば
風も生まれる

もいちどだけで
いい
星の船を組み立てるんだ




自由詩 星の船 Copyright 道草次郎 2021-01-04 12:51:28
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