自転車私
灰泥軽茶
久しぶりの自転車はちょっと浮く
なんて軽やかなんだろうと
鼻歌ふふとふふふんと
身体がリズムを刻み
心が風景を纏い
なんでもない一瞬がぱちりと
はじめて砂利道でペダルをこいで路地を出ていく
小さな私は
全力で自転車と合体して飛んでいく
自由詩
自転車私
Copyright
灰泥軽茶
2021-01-03 21:38:32
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