てんごく
墨晶
わかいおまえさんはきいたことがないかもしれんが
このよには
だんぼーるや
ぷらすちっくや
きでできた
だいしょうさまざまの
はこだらけの
ひのあたるへやがあって
それはてんごくとよばれている
(咳)
むかしからだれもがおれを
ゆめばかりみてるそこつものとよんだが
おれはしんじてきた
しかし
ごらんのとおり
もうおれニャちからもじかんもない
だしぬけにとしよりからこんなはなしをきかされ
めんくらっているのか
さいごまできけ
おれだって
(咳)
ただまちをほっつきあるいてきたわけじゃない
おれのかわりにたしかめてきてほしいのさ
おれは
(咳)
つきとめた
てんごくは
かわべりの
ぎゅうにゅうやの
にかいの
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閒奏曲集