発煙筒
TwoRivers

発煙筒

故障か
事故か

いずれにせよ
うらやましい

忙しい幹線道路脇の
実に見事な全面降伏

わたしは
少しの哀れみも同情も覚られず
その横を通り過ぎる

少しの嫉妬だけは
いつまでもいつまでも
私の記憶に燻ぶりそうである


自由詩 発煙筒 Copyright TwoRivers 2020-12-23 20:18:51
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