シントニックコンマ
じおんぐ
噛み合う会話には拍感が不可欠なのだと
一日の終わりに反省するけれど
あげく拍を取れないまま
ついに考慮されるのは
振動にことばに帰納的な推測に
ことばに信号に声帯の震えに
とうめいな笑顔
むなしい相槌
かわいた共感
剥離してゆく意味
そして
ぶらさがった声を聴いても
沈黙を透きとおらせようと
ぼくは完全五度を高めに感じる
自由詩
シントニックコンマ
Copyright
じおんぐ
2020-12-11 23:45:36
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