れいわ日本昔話
ジム・プリマス

因業な菅村長は
一億二千万人いる
村人全員をだまして
村の借金を返さないといけないと
嘘をついて金を取り上げたので
貧乏な村人たちは
そのお陰で
明日の米さえ買えないくらい
貧乏な暮らしをしに苦しんでいました
そんな貧乏な村人たちを見て
菅村長と仲のいい
裕福な村人たちは
それを助けようとはしませんでした
それどころかこころの底で
貧乏な村人なんか
みんな死ねばいいと思っていたのでした
それを見たかねた村人の太郎は
黙って我慢している
貧乏な村人たちのかわりに
菅村長いい加減にしろと声を上げました
賢い太郎は菅村長が「現代貨幣論」という
たくさんのお金を生む
打ち出の小槌を隠していることに
ただ一人、気づいていたのです
賢い太郎には
このまま菅村長が
打ち出の小槌を使って
お金を作って
それを貧乏な村人に分け与えないと
貧乏な村人たちがみんな倒れてしまい
その上で胡坐をかいている
裕福な村人たちも
共倒れになることが分かっていたのです
太郎は村の隅々をまわって
打ち出の小槌の秘密を
村人に大声をあげて
教えようとしたのでした



自由詩 れいわ日本昔話 Copyright ジム・プリマス 2020-12-09 12:13:16
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