華やぎだす頃には
こたきひろし

異性の友だちが欲しい
彼女が欲しい
彼氏が欲しい

それらの要因は性的欲求にあるらしい
何処かでえらい先生が語っていた

あんたに言われなくてもわかってるよって
だけどさもっともっとロマンティックな衣をつけて
フライにして揚げて欲しいな

一目惚れは性的欲求不満のあらわれらしい
 そうなの
 俺は一目惚れ体質なんだけどさ

華やぎだす頃に
好意を寄せる女のこに
どこまでも寄せる女のこに
俺は魔が差したのか
ヤケを起こしたか
聞いてしまった
 バスト幾つ?
胸囲何センチって聞けば良かったかな
そしたら笑み浮かべながら答えてくれた
 ふたつって
うまくかわされた

それで俺の事なんて何とも思ってないってわかってしまったけどさ
何とも思ってないって

だから直ぐに別に咲いてる花を見つけて
涎垂らしながら眺める事にしたよ

さっさと忘れたいからさ

俺って軽い軽い軽いからさ

執着は惨めだし
悲しくなるからさ
泣きたくなるからさ


自由詩 華やぎだす頃には Copyright こたきひろし 2020-12-04 06:29:29
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