今でも私の一張羅はサヴィル・ロウ
足立らどみ
カッコつけて言わせてもらっても今でも私の一張羅はサヴィル・ロウ。
だけどね、
アルマーニの似合うキリギリスとカササギの子どものような嘘ついてもお洒落な、
いかれたこんちくしょうの君は、その面影すら、、微塵も似ていない
当時も北口の無い駅で、赤の他人として生きてきて。
今は錆びついたのか
見渡せば、私の知人は良い人ばかりになってしまい
そこには、あの当時の君のような姿は見当たらない
私のことを見損なったか
それとも読み損なったか
君が考えていたほど世の中は難しくは無いのかもしれないし
私が思っていたほど世の中は汚れていたわけでもないようだ