最小行進
トビラ

うなずくたびに
プライド削って
削り屑
風に吹かれて塵と消え
最小の自分で
立ち向かう
この世の闇は泣いていて
怒りに震えて冷たい
指が凍るほどの冷気
凍傷を癒やしながら
それでも
最小の自分は
逃げないことを決めて
怯んでも
それでもなお
進む
極寒の冬を抱きしめる
最小の自分で
最小のままな


自由詩 最小行進 Copyright トビラ 2020-11-26 08:40:48
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