人生の断片をはめ込んでいくジグソーパズル
こたきひろし

カッコイイ生き方したい
だけどカッコイイ生き方しようとすると
誰かがイジワルク足を踏みつけてきたりする
人間なんてそんなもんだ

躓いてころんだら気持ちがめげた
気持ちめげて立ち上がれなくなったら
誰かが親切に手を差し伸べてくれた
その手を信じてぎゅっと握って立ち上がろうとしたら
いきなり払いのけられた
思わずその顔睨みつけたら
 あっかんべーをしていた
世の中そんなもんだ

カッコワルイ
みっともない生きざま晒していたら
無責任に嘲笑われた
人間なんてそんなもんだ

未来よりも将来の為になるからと
少年は光に向かって歩きだした
なのに行く手の先には
無造作に地雷が埋まっていたり
落とし穴が掘られていたりした
捻れて歪んだ社会なんてそんなもんだ

老人には凌ぐべき退屈がない
日なたぼっこ出来る
日陰がない
老後なんてそんなもんだ

そんなもんだよ


自由詩 人生の断片をはめ込んでいくジグソーパズル Copyright こたきひろし 2020-11-25 23:06:08
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