何も変わらない 何も変えられない
こたきひろし

日々はたんたんと過ぎていく
何も変わらない
何も変えられない

他人の眼には
一見健康な生活に見えているだろう
おだやかな暮らしに思われているかも知れない

私は私の余命を知らない
重病な患者に余命を宣告する医者だって
完璧な人間と言う訳じゃない


日々はたんたんと過ぎていく
何も変わらない
何も変えられない
のは

かたわらに
今更何も変えて欲しくない
何も変える必要はない
と言う思いが
寝そべっているからだ

棲む所には困っていない
着る物に困っていない
食べる物には困っていない

その次元にレベルを合わせるなら
私はじゅうぶんにこうふくかも知れない

なのに
いつも充たされないものを感じている

ココロの空腹が埋まらない
命の渇きが癒やされない

日々はたんたんと過ぎていく
日々はたんたんと過ぎていく

それが無性に腹立たしく
ゆるせない思いに駆られる時があるんだ



自由詩 何も変わらない 何も変えられない Copyright こたきひろし 2020-11-25 05:53:28
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