君を願う
トビラ

話したいことがあったんだ
もう忘れちゃったけど
あげたいものがあったんだ
もう失くしちゃったけどさ

話したかったな
あげたかったな

なんでもない小高い丘で
落ちてく夕暮れに
見守られながら

心を埋めた
涙を箱に納めて
深く掘った穴に埋めた
笑顔を外して
山のほこらにそっと供えた

君に幸せがあるように

山のふもとで腰かけて
空っぽになって願う


自由詩 君を願う Copyright トビラ 2020-11-24 09:08:08
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