酔いどれ共の歌
ひだかたけし
月は夜空に煌々と
波は浜辺に打ち寄せて
酔いどれ共が歌っていく
銀の夜道に眩めきながら
酔いどれ共が歌っていく
波は白波
満月の
光に照らされ
行くあてなく
土塊と化した酔いどれの
哀しく暗い頭揺り
海辺の夜は更けていく
潮(うしお)は満ちて潮騒と
磯の香漂う午前二時
酔いどれ共の歌声は
月光に蒼く透き通り
木霊しながら郷愁の
天のみちへと還っていく
自由詩
酔いどれ共の歌
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ひだかたけし
2020-11-23 19:47:02
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