プリンセスの憂鬱
st

ふたりだけの世界があったなら

そんな世界があったなら

なにもかも
すててもいい

いのちさえも
すててもいい


ただならぬ
お言葉に
ふれたとき

そんな
お覚悟ではないかと
こころが痛みました


想えば想うほどに

もつれる
蜘蛛の巣の

羽ばたきもがく
菊蝶のごとく

定めのつらさに

夜ごと
泣きぬれて
いるのでしょうね

夜露と見まごう
涙の粒に

月の光が
やさしくつつみ

ずっと
あなたを
見守っています

大好きなひとと
結ばれるのが
一番ですよ


時の流れと
世間の風が

どんなに
つらくあたっても

あなたはきっと
負けずにゆくでしょう

よこしまな
報道などは気にせずに


おふたりの愛が

成就することを

こころから祈っています





自由詩 プリンセスの憂鬱 Copyright st 2020-11-23 03:14:44
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