しゅぽ
なけま、たへるよんう゛くを

前だけ見つめて
前だけ見つめて
前だけ見つめて
止まってしまった列車の

変えられない分岐点
絞め殺されている無人
石炭の切れた鋼色の
機関室で
止まってしまって

前だけ見つめて
前だけ見つめて
前だけ見つめて

森が見えるかい
波が見えるかい
塔が見えるかい
そんな筈はない筈さ
前だけ見つめてれば
今日こそ滑り出すかも


自由詩 しゅぽ Copyright なけま、たへるよんう゛くを 2020-11-22 21:47:28
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